上野東照宮・五重塔(旧寛永寺五重塔) 【重要文化財】

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上野東照宮・五重塔 (旧寛永寺五重塔)【重要文化財】

創建年

  • 1631年(寛永8年/江戸時代前期)
再建年

  • 1639年(寛永16年)
大きさ(高さ)

  • 高さ:約32m(地上から屋根上まで)※相輪までは約36m
屋根の造り

  • 銅板葺
  • 瓦葺(5層目)
重要文化財指定年月日

  • 1911年(明治44年)4月17日
造営者(棟梁)

  • 甲良宗広
発願者

  • 土井利勝

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上野東照宮(旧寛永寺五重塔) ・五重塔の歴史・由来

上野動物園東園の園内には「旧寛永寺五重塔」として国の重要文化財に指定されている、立派な五重塔があります。

1631年(寛永8年)に、江戸幕府の老中で、後に大老となる土井大炊頭利勝(どいとしかつ)の寄進により、上野東照宮の塔として建てられました。

しかし 1639年(寛永16年)の春に花見客の過失によって焼失してしまい、現在見ることのできる五重塔は、その年のうちに再建された時のものです。

再建は日光東照宮の造営に際して大棟梁として現場指揮をとった甲良豊後守宗広が担当しています。

その後、明治時代に公布された明治政府が発令した「神仏分離令」により、寛永寺の管理下に置かれてしまいます。

「塔」というのはそもそも仏舎利(釈迦の遺骨)を収めるための「仏教文化を表す建造物」となります。

従って、神仏習合が否定されて神(神社)と仏(寺院)が分けられた明治時代では「神社の仏塔」は認められなかったと言う解釈になります。

昭和33年になると今度は寛永寺から東京都へ寄付されます。これが今日、上野動物園内で見られる現在の五重塔の姿となります。

なお、現在はすでに前述した寛永寺の存在はなく、名称には「旧寛永寺」と付されています。

この五重塔は上野動物園の外からでも見ることはできますが、五重塔の周囲には木々たちが群生しており、塔身下部が覆い隠されています。

従って、塔身全体を見たい場合には、やはり上野動物園に入園する必要があります。

上野東照宮(旧寛永寺五重塔) ・五重塔の特徴

この五重塔の塔身を見れば分かりますが、上から下までの屋根の大きさは均一となっています。

逆に、世界最古の木造建築物群の代表格となる奈良・法隆寺の五重塔は、初層部(1階)から上層に上がるにつれて屋根の大きさ(面積)が減少し、最上階と1階の屋根の大きさを比較すると約半分くらいになっています。

これらの屋根の大きさは、時代を経るにつれての造営技術の向上と共に均等化されていくことになり、江戸時代に差し掛かる頃には、屋根の大きさがほぼ均等化されて造営されています。

つまり、この旧寛永寺五重塔の塔身が初層部から上層部まで均等であると言うことは、近代建築を示す証拠ともなり、また特徴の1つとも言えます。

上野東照宮(旧寛永寺五重塔) ・五重塔の建築様式(造り)

建築の造りとしては、2層目から上層部までは、欄干(らんかん)を回しており、初層部の周囲を「縁」が取り巻いています。

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屋根の裏側の垂木は平行状で組まれた繁垂木(しげたるき)が用いられ、最上層のみが扇状で組まれており、これは禅宗様を示すものとなります。同じ東照宮の五重塔としては「日光東照宮の五重塔」も最上層のみが扇状で組まれています。

初層部の四辺の角部分には「龍」の彫刻が据えられており、正面の緑色の連子窓の上にある「蟇股(かえるまた)」には「十二支」の彫刻が極彩色で彩られて設置されています。

以上、やはりこれらの造りを見ても分かりますが、東照宮シリーズの総本宮である日光東照宮の造りと類似した江戸期の建築様式が色濃く出ていると言えます。

その他、初層部分(第1層/最下層)内部の中央には「薬師如来」「阿弥陀如来」「弥勒菩薩」「釈迦如来」の東西南北を守護する四仏が安置されています。

上野東照宮(旧寛永寺五重塔)・五重塔の場所(地図)

五重塔の場所は上野動物園・東園の園内に位置し、上野動物園の正面玄関となる「表門」から入園してすぐ右手に見えています。塔の周囲には人影は少なく、やはり、パンダなどの動物の観覧が目当ての親子連れには無用の存在のように感じられます。

それと残念ですが、五重塔を拝観するときはやはり、上野動物園に入園する必要があります。入園料は1000円もしないので寺社への拝観料金や寄進だと思って入園してみてください。

1000円すらないボンビーや、入園料をケチる愚か者は塔を外から見ようと必死の試みをみせますが、残念ながら思ったように見えません! 必死に試した

あきらめて入園料を払ってください。そして帰りに名物のパンダくんを見て酒の肴にでもしてください。..トホホ

それと五重塔の周りには観覧用の遊歩道が設置されていて、ぐるっと1周できるようになっています。

距離は約60mです。ぐるっと1周して何かあるの??と考えますが、上述したように塔の初層部には見事とも言うべき、極彩色の蟇股に施された干支の装飾があります。日光東照宮さながらの見事な装飾なので、ぜひ!ご覧になってみてください。

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