浅草・浅草寺「五重塔」【旧・国宝】

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浅草・浅草寺「五重塔」【旧・国宝】

浅草・浅草寺「五重塔」【旧・国宝】

創建年

  • 942年(天慶5年)
塔高(創建時)

  • 約35m
再建年(境内向かって左へ移設)

  • 1648年(慶安元年)
再々建年

  • 1973年(昭和48年)
塔高(現在)

  • 53.32m(地上から)
  • 48.32m(塔身のみ)
九輪(相輪)の高さ

  • 15.07m
大きさ

  • 4辺:各・約7.5m
屋根の造り

  • アルミ合金瓦葺き(土瓦風チタン瓦)
素材

  • 鉄筋コンクリート製
発願者

  • 平公雅
設計(現在の五重塔)

  • 田辺 泰(建築史学者)
  • 藤島 亥治郎(建築史家)

浅草寺・五重塔は江戸四塔!

浅草寺の五重塔は昭和20年に太平洋戦争の空襲において灰燼に帰すまで、「江戸四塔」の一角といわれていたほどの塔です。

  1. 谷中天王寺
  2. 増上寺
  3. 寛永寺
  4. 浅草寺

浅草寺・五重塔の歴史・由来

浅草寺の五重塔は平安時代、942年(天慶5年)に「平公雅(たいらのきんまさ)」によって建てられたものです。

江戸四塔の主翼格を担い、日本屈指の五重塔であることから1911年(明治44年)に国宝指定を受けています。

火災による倒壊を何度も経験しています。

天災から塔を守るために、昭和48年の再建時に、鉄骨鉄筋コンクリート造りに生まれ変わったのです。

現在は宝蔵門を正面から見て左隣に建っていますが、当初は真逆方向である宝蔵門の右側に建っていました。

もともと建っていた場所には「塔」と書かれた小さな石がアスファルトに埋め込まれています。

浅草寺の五重塔の特徴

塔院造り

浅草寺の五重塔は、昭和に建て替えられた時に「五重塔」の回りを、塔院で囲むような形にした「塔院造り」になりました。

塔院の内部は霊牌殿(れいはいでん)、会議室、回向室、信徒の休憩所、書院、と他、浅草寺の寺務所が入居しています。

その塔院の中央に五重塔が建つことから別名で「塔院形式」ともいわれます。

宝形屋根とアルミ合金瓦

塔部分の屋根は、「寄棟造り」の一種である「宝形屋根」で「アルミ合金瓦」が葺かれています。

宝形屋根とは、中心部から四方へ均等に垂れ下がる正方形の屋根の造りのことです。

宝形造りの屋根↑宝形造りの屋根の建物

軒反り

浅草寺・五重塔を見れば分かりますが、屋根の先が反り上がっています。これは「軒反り」といって時代を経るごとに角度が付いてくる(反り上がる)のですが、浅草寺の五重塔にはわずかに軒反りが見られます。

これは江戸時代に建築されたことを証明するものです。

江戸時代の浮世絵などの絵画には浅草寺の五重塔が描かれている例が多くみられますが、中には90度に近い角度で軒反って描かれている絵画も見られて非常にユニークです。


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浅草寺の五重塔の上で光る「相輪」

浅草寺・五重塔 相輪塔の屋根の上にはきりと光る「相輪(そうりん)」が立っています。

本来はお釈迦様を暑さから守るために、仏舎利塔につけられた日傘でしたが、今現在ではこのような形になっていると言われています。

中心の棒に、丸い輪っかが9つ連なっているのが九輪(くりん)、その上に水煙(すいえん)と言われる炎をデザインしたもの、さらに上に竜車(りゅうしゃ)と宝珠(ほうじゅ)の2つの玉があります。

浅草寺の五重塔の中にはどうやって入る?そもそも入れるのか??

五重塔の足元までくれば分かりますが、上述したように塔院といって建物や回廊に囲まれていて、その中央に五重塔が建てられています。

しかし、五重塔を取り囲む回廊や建物は扉が閉ざされていて、入れる気がまったくしません。しかし、結論から申せば「入れます!」。条件つきですが。オホ

以下に五重塔へ入る方法をちょっとご紹介しておきます。

五重塔および塔院への参拝方法

五重塔および塔院へ立ち入るためには「参拝証」が必要になります。

参拝証の入手方法は「永代供養」、「五輪宝塔供養」の申込者とその家族に限定されます。すなわち、誰でも五重塔の内部へ立ち入ることができるわけではないわけです。

参拝できる日

参拝証があっても参拝できる日とできない日があります。以下に参拝できる日をご紹介しておきます。

  • 毎月15日
  • 春秋彼岸
  • お盆期間(7月)
  • 2月15日(涅槃会)※三聖日
  • 4月8日(仏生会)※三聖日
  • 12月8日(成道会)※三聖日

内部は入ると、らせん状の階段で最上層まであがることができます。ただし、上述したように永代供養を申し込んでいる人など、一部の人しか中には入る事ができません。

永代供養の申し込みに関しては他人の供養も申し込めるようです。位牌の中には「ダイアナ元英国太子妃」や「マザー・テレサ」などの名前もみられます。

ただし、申し込み終了になっている可能性もありますので、永代供養に関しては直接、浅草寺へお問い合わせください。

浅草寺・五重塔の建築様式と建築構造「火事と地震による被害」

現在の五重塔は昭和の時代に再建されたものですが、本来は平安時代に建てられたものだと言われています。

浅草寺の五重塔は、大震災や、東京大空襲など、4回以上は倒壊しています。

その原因は、いずれも「火災」です。木造の塔ですから、火に弱かったのです。

その度に、再建され江戸時代には、江戸幕府3代将軍の徳川家光もその再建に関わっています。

火には弱い五重塔ですが、地震には強いと言われています。

その建築技術は、スカイツリーを建てる時にも応用されています。

ただまったく被害が出ていないというわけではなく、塔の先端の相隣部分は大地震の影響を受けています。

1855年(安政2)年に起きた「安政の大地震」では、相輪が曲ってしまいました。

この相輪の曲った五重塔を歌川広重などが絵に残しています。

歌川広重 浅草寺・五重塔画像引用先:http://uzo800.blog.fc2.com/

1883年(明治16年)に当時、本堂を向かい見て右側にあった五重塔が、当年、現在の場所(本堂を向かい見て左側)に移築されています。

なお、かつて五重塔が建っていた場所には現在、「五重塔旧地」と書かれた看板が立てられており、かつての威容を偲ばせます。

2011年の東日本大震災の時には、激しいゆれで相輪の一番上の宝珠が落ちて壊れてしまったのです。

「宝珠」は2016年5月現在、見ることができません。

五重塔を下から見上げれば、宝珠は小さな玉のように見えますが、その重さはなんと約100㎏もあるそうです。

これが落ちてきたらひとたまりもありません。

幸い落下によるけが人は出なかったようです。

2016年6月より五重塔の朱色の塗装のために補修工事が行われています。1年ほどのおおがかりな工事ですので、宝珠も復活するかもしれません。

浅草寺・五重塔の内部構造

最上層

最上層には「聖仏舎利」が置かれています。

これは、1966年(昭和41年)にスリランカのイスルムニア王立寺院から正式に運ばれたものです。

二層目・三層目・四層目

二層目・三層目・四層目の各階には、信徒の方々が奉納した「五輪宝塔」が奉安されています。霊牌殿には100体もの聖観音像と永代供養の位牌が安置されています。

霊牌殿の西には「大牌殿」がありますが、この中では阿弥陀三尊像が安置されるほか、15000基もの位牌が安置できるスペースが設けられています。

五重塔の役割

そもそも「五重塔」とは、どのような役割をもつものなのでしょうか。

お釈迦様が亡くなった時に、その骨をいくつかにわけました。

インドではストゥーパと呼ばれる仏塔(供養塔)で、お釈迦様の骨である仏舎利(ぶっしゃり)をお祀りしたのです。

日本では「五重塔」とは、仏舎利をまつる墓標となっています。

高くそびえ建つ五重塔や三重塔を見つけたら「ここにお釈迦様の骨が祀られているのだな」などと思ってください。ただし、実際に本当のお釈迦様のお骨が塔の内部に収められているわけではありません。

お骨の代わりに宝石や経典を収める例が多く見受けられます。

浅草寺・五重塔の夜のライトアップ

浅草・浅草寺・五重塔

昼間、青空と一緒に五重塔を眺めるのもよいですが、夕方、日が暮れてからの五重塔もまた趣があります。塔が美しくライトアップされるのです。

五重のそれぞれ屋根の下に明かりが灯され、離れてみれば建物の朱が映え、真下から見あげれば屋根の縁が金色に輝きます。

色々な位置から五重塔を見て、あなた好みの姿を探してみて下さい。

ライトアップされるのは、日没から午後11時までです。

浅草寺・五重塔の場所(地図)

浅草寺五重塔は、宝蔵門の横でそびえ立っています。本堂を仲見世側から向かい見て左手前です。

終わりに・・

五重塔は、基本的に「法隆寺の五重塔」がモチーフとされ、後世に数多く残されました。

五重塔が地震に強い最大理由とは、重塔の中央に「心柱(しんばしら)」と言われる「図太くクソでかい柱」を天井からブラ下げ、重塔を構成する各部材はキッチリと組合わざすに、わざとユルミを持たせていることにあります。

この「各部材のユルミ」と「心柱の振り子作用」により「縦揺れ・横揺れ」といった地震の臨機応変な揺れに逆らうことなく吸収して逃がすことができ、倒壊する確率を極小単位で維持しているのです。

 

五重塔の構造や建築様式については当サイトの以下↓別ページにてご紹介していますので、ソチラをご覧下さい。

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