【雷門の裏側には龍の仏像がおった!】浅草寺雷門「風神雷神像」と「天龍像?金龍像??」

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浅草寺の雷門と言えば浅草のシンボルとなるものであり、浅草に訪れた観光客は必ずと言って良いほどこの雷門へ訪れます。

そして、雷門と言えば「大提灯」です!‥が!!

忘れてはいけないのが、その大提灯の両側で睨みを効かせている2体の仁王像‥ではなかった‥、風神雷神像!その裏側にいる2体の像!にも、ぜひ!注目してもらいたいものです!うきゃ

このページでは、あまり知られていない雷門の仏像の秘密や謎を解き明かしていこうと思います。

ぜひ!ご参考にしてください。うんにゃ

浅草寺雷門「風神雷神像」

↑浅草・雷門「風神」⬆️浅草・雷門「風神」

↑浅草・雷門「雷神」⬆️浅草・雷門「雷神」

像高(高さ)

  • 風神像:2.18m
  • 雷神:2.09m

風神雷神像の歴史

歴史
鎌倉時代山門(現在の雷門)に奉納される。山門は前述の通り「駒形堂」近くにあった。
1865年浅草田原町の火災像の際、頭以外を焼失する
1874年塩川運玉氏により復元される
1960年森大造氏、萩原雅春氏により彩飾が補われる

この風神雷神像は、鎌倉時代にはすでに雷門の両側の間口に奉納されいたようですが、1865年(江戸時代末期)の大火事にて雷門もろとも頭以外は焼失しています。

以来、約95年間、雷門がない状態(失われた状態)が続きました。

この当時、雷門は全国的に名前が知られていたのですが、肝心の「門」がないことから「名前あっても実なし。されど唯我独尊!”横綱格の門”」などと呼ばれていました。

現在の2像は、焼け残った頭部に新しく体をつけたものです。




ところで‥‥‥風神雷神とは?

風神雷神は浅草寺の護法善神(仏の教えを守護する神)で、元々は浅草寺を風や雷、また、水害や火災から守るための神でした。

それが時代と共に、人々の五穀豊穣への願いや風水害・火災への恐れも結び付き、信仰に繋がっていったのです。

「雷が多い年は豊作」という伝承も、風神雷神信仰に影響を与えたことでしょう。

雷門の正式名称「風雷神門」の由来にもなっている!

ご存知でしたか?

雷門の正式名称は「風雷神門(ふうらいじんもん)」と言うのを。モチのロン!この風神雷神像に由来して付けられた名前です。

大提灯の表側は「雷門」と書かれていますが、裏側には「風雷神門」と書かれています。

風神雷神像!どっちが風神でどちらが雷神?見分け方を簡単に説明!

風神雷神像の簡単な見分け方は‥ズバリ!

色です!

雷門を向かい見て右側の「青色?緑色??‥の肌をした神様が「風神」です。

↑浅草・雷門「風神」風:「ワッチが風神だぎゃ。‥‥で、そろそろ目ん玉とじてエエかのぅ?」

雷門を向かい見て左側の赤色の肌をした神様は「雷神」です。

↑浅草・雷門「雷神」雷:「ワッチが雷神だぎゃ。最近お通じがこないの…オホ」

色で見分けるのであれば一目瞭然!簡単ですね。

ただ‥‥‥2人ともめっちゃデベソ。しかも、めっっちゃ腹出てる。ビール、シコ流ししすぎ。

これが江戸風の粋な造立様式か?

天龍像 (門に向かって左側、男性像)

大きさ

  • 高さ2.93m
  • 重さ250kg
材質

  • ヒノキ(最高高級の木曽産)
作者

  • 平櫛田中(ひらぐしでんちゅう)

雷門に謎の2体の像?!天龍像?金龍像?の歴史や作者とは?

雷門は門に3つの間がある三間一戸の八脚門ですが、雷門交差点側(正面)からみて左右の間に1体ずつ仏像が安置されています。

これが前述の風神雷神像になるのですが、この風神雷神像の裏側にも同じような空間があります。

この空間には下掲、写真のような天龍像&金龍像なる2対の像が安置されているのですが、これらの像は総称で「龍神像」とも呼ばれています。

風神雷神がそれぞれ風と雷を司る神であるのに対し、龍神は水を司る神です。

この2体の龍神像は男女の擬人化した姿になっており、なんとぉぅっ!2体とも尻尾を持っています。

金龍像 (門に向かって右側、女性像)

大きさ

  • 高さ2.74m
  • 重さ200kg
材質

  • ヒノキ(最高級の木曽産)
作者

  • 菅原安男
奉納者

  • 松下電器グループ有志一同

龍神像が安置された理由

このような龍神像、つまりは龍を祀ることで、二度と火事で焼けないようにとの切なる思いが込められるのでしょう。

その思いは大提灯にも刻み込まれており、大提灯の底部に見える龍の彫刻が何よりの証拠です。




浅草寺の御本尊「聖観音菩薩像」と雷門の龍の意外なつながり

今からおよそ1400年前の628年(飛鳥時代)、檜前浜成(ひのくまのはまなり)、竹成(たけなり)という兄弟が隅田川で網漁をしていたところ、一体の観音像が網に引っかかっていたのです。

これが後に浅草寺の本尊となる「聖観音菩薩像」ですが、のちに聖観音菩薩像は兄弟の主人の邸宅に安置され、これが浅草寺の起源とされています。

この時、観音様の現出(川から陸に引き上げられ祀られたこと)を喜び、長さ100尺(約3km)の巨大な龍が、金色の鱗をきらめかせながら舞い降りました。以降この龍は、観音様を守り続けている・・

というものです。

浅草寺の山号「金龍山」の名前の由来も龍!

浅草寺の山号「金龍山」も、この逸話にちなんでつけられました。

龍は「龍神」「龍王」などと呼ばれ、仏教においては仏の教えを守る神様です。

それと同時に雨を降らせて作物を実らせる「水神」として、人々から崇められてきたという歴史もあります。

特に浅草の街は木造の建造物が密集し、1度、どこかで火事が起これば類焼をまぬがれるのは困難を極めるものでした。そこで「火の手から人々を守る」という意味で水神となる龍を雷門に祀ったのも理由の1つです。

ちなみに、この龍、よく見ると「玉」を持っています。

アニメ・ドラゴンボールと浅草寺の意外な結びつき

この玉は「如意宝珠(にょいほうしゅ)」と呼ばれるもので、どんな願いでも叶える玉とされています。

人気アニメ「ドラゴンボール」内に登場する「7つ集めることでどんな願い事でも1つだけ叶えてくれるとされる”ドラゴンボール”」のモデルもこれですね。ドラゴンレーダーぴこぴこ

如意宝珠は「如意輪観音」や「地蔵菩薩」の持物として知られていますが、「龍神の脳の中にある」という言い伝えもある魔法の玉で、龍と共に描かれることも多くあります。

雷門の裏側の天龍・金龍も玉を持物として手持っています。

雷門の場所(地図)

浅草寺・本堂からの所要時間・距離

  • 所要時間:約5分
  • 距離:450m

雷門の見どころ

雷門へのアクセス(行き方)

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